東洋医学では感情の高ぶりにより肝臓機能の低下、疲労の極みにより腎機能の低下を起こし腰回りや下半身の症状が出やすくなります。
40代男性/頭のぎちぎち感と左下半身の痺れ
しっかりと鍼灸の効果を出すために《素地(そじ)》作りを行います。まずは仰向けで全身の筋疲労を確認。
百会に置鍼しながら胸鎖乳突筋(首のすじ)前脛骨筋(すね)、お腹の硬さを触診。足三里に置鍼しつつお腹をほぐします。今回は右季肋部とおへそ周りに硬さを確認。全身の緊張がほぐれるまで首をほぐします。症状に合わせて、合谷や内関などのツボを使います。
うつ伏せで全身の筋肉の緊張を触診します。首肩は思いのほか柔らかく、足回りの硬さが目立ちました。交感神経の高ぶりは見られなかったので、パルスではなく背中には細かいお灸を据えました。腰から脚の緊張にはパルスをかけます。パルスが終わったら、うつ伏せのまま首の硬さと副腎の硬さを確認して終了です。
再び仰向けになってもらい、足元にある肝臓のツボ、太衝を中心に三陰交、内関に置鍼しつつ頭にパルスを行います。脳がリラックスする10分~15分ほど寝てもらいます。
東洋医学では肝機能亢進により、血行不良、手足の冷え、頭痛、頭の症状が出やすくなります。頭は緩めて、足元は温める頭寒足熱を行いました。
肉体的な疲労でしたら、ご飯をもりもり食べて回復してもらいますが、内臓のエネルギーの低下には鍼灸で気のバランスを取りつつ出来る範囲での運動を行ってもらう。今回はそういう指導を行いました。少しでも楽になるまで月1回でも良いので当院の鍼灸治療を勧めました。
恵比寿鍼灸院ハリステーションでした!
恵比寿駅徒歩4分。代官山駅徒歩6分/事前予約優先夜21:00終わりまで営業!
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