こんにちは恵比寿鍼灸院ハリステーションです!【鍼灸治療って癖になる】という声を耳にしたことがありますがが逆です。健康は1日にしてならず。鍼灸治療は習慣にしましょう!
人には恒常性と言って体を正常に戻す働きが備わっています。怪我や悩みも時間が経てば幾分か楽になる『時間薬』がそれです。規則正しい食事、運動、趣味で心身のバランスを保ちます。しかし過剰なストレスにさられた心身は自己管理だけでは間に合わず、倦怠感や食欲不振など診断のつかない不定愁訴として現れます。
鍼灸治療、改善までの仕組みについて
症状(血行不良)→《鍼灸》→血流、ホルモン分泌UP→代謝向上→体調回復
鍼で症状が改善されるのは自己治癒能力のひとつ「成長ホルモン」の効果です。成長ホルモンの分泌が低下し代謝が衰えることで疲労感を覚えます。快食、快眠、快便が正常で健康な状態とすると、鍼治療を受ける度に代謝が促進されて体は整って行きます。
治療の直後だと、あまり効果を感じないという感想をいただきますが、体の中では良い変化が起こっており、その日の夜はぐっすり眠れたり、翌日の朝、顔を洗うとき肌のきめ細やかさに驚く人もいます。(治療効果を伝えておかないと、患者さんは離れていきます。
急性症状や炎症の場合
WHO(世界保健機構)が定める鍼灸の適応疾患は広範囲に渡りますが、鍼灸整骨院で多い症状は首、肩、腰の運動器系疾患でしょうか。西洋医学的知識を活用して、炎症や筋疲労の度合いを見極めて通院指導をしていきます。炎症期間3日から7日(急性症状(運動器系)=短期間で2,3回の通院が目安)
Q「いつまでに治したいですか?」A「来週、出張がひかえてるんで……」A「次の日曜日に、サッカーの試合があって……」と目標が明確だと治癒力も向上するケースもあります。
慢性症状や難病の場合
慢性症状の多くは、過去の症状の後遺症や、骨格の歪み、生活習慣の乱れからくる内臓の機能低下が伺われます(慢性症状(ストレス、消化器系、婦人科系など)=週1回で、2,3ヵ月の通院が目安)
東洋医学では自然界の事象(四季)を当てはめて内臓機能を整えていきます。七曜の暦の概念は明治とか大正時代からですが、朝活動して、夜は休み、週に一度は休日とする考えは、養生には必要なことだと思い、私は患者様に伝えています。
また、四季で考えれば、体調は季節ごと3か月で良くも悪くも変化していきます。二十四節気を当てはめるのも良いので、まとめると、慢性症状の治療期間と回数は、週に一度の治療を2、3ヶ月は続けるとなります。ひとつの症状が改善される頃には、患者さんは鍼灸院の必要性を実感できていると思うので、その後も予防として月に数回の通院を継続してくれます。
まとめ
治療には適切なタイミング(ゴールデンタイム)があります。初診の患者さんには「今こういったお体の状態ですので、これくらいの回数で治療していきましょう」とお伝えするのが鍼灸師としての役割です。鍼灸師は、患者さんが訴える症状から、隠れた原因を探しだし根本から治療していくので、ほとんどの症状は通院を必要とします。
治療家は一回の治療でどれだけ効果が出せたかも大切ですが、患者さん側からすれば、通院指導は良い鍼灸院を選ぶポイントにもなりますので、習慣づけることを心がけましょう。コミュニケーションでは、患者さんが置かれている職業や環境を共有することも大切です。
治療ではなく、リラクゼーション目的だと通院は途切れますので、その見極めも大切です。大体の患者さんは忙しく働いており定期的な通院が難しいとおっしゃいますが、治療を意識させることで、忙しかろうが、雨や雪だろうが通院してくれます。
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