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笑顔の効果とは?/幸せホルモンで読み解く、心と体の変化

◆笑顔の効果とは?

忙しい日々で緊張が続くと、呼吸が浅くなり、肩が上がり、食いしばりも増えがち。こうした状態は交感神経が優位になりやすく、回復(リラックス)モードには入りにくくなります。

ここで「口角を少し上げる=笑顔」という小さな動きが、気分だけでなく身体反応にも影響する可能性が示されています。

海外では「作り笑顔でも、ストレス課題のあと心拍の回復が良かった」という研究があります。(PubMed)

◆“笑顔”と“笑い”は別モノ

笑顔(smile)は表情、笑い(laughter)は呼吸と声を伴う反応。笑いについては、酸素の取り込みが増え、脳内でエンドルフィンが増える、ストレス反応が高まってから鎮まることでリラックス感が得られる、といった説明が医療機関の情報でも紹介されています。(Mayo Clinic)

「笑顔で気持ちを整える。笑いで発散する」の二段構えが、日常では使いやすいかもです!

◆セロトニン:安定の土台

セロトニンは“幸せホルモン”と呼ばれますが、正確には神経伝達物質で、気分・睡眠・食欲・痛みなど多面的に関わるとされています。(メドラインプラス)

笑顔だけでセロトニンが増えるわけではありません。気分が整うと、散歩、食事、睡眠が整う。すると身体が回復しやすい。という幸せルーティーンの入口としては、笑顔は最高の“スイッチ”なるでしょう!

◆オキシトシン:つながりと安心

オキシトシンは、人とのつながりや安心感、ストレス調整との関連が議論されるホルモン/神経ペプチドです。(Europe PMC)

笑顔は相手の表情を和らげ、会話をスムーズにしやすい。結果として「安心できる場」が増えるほど、心身の緊張がほどけやすくなります。

◆欧米は“口元”がカギ、日本は“目元”がカギ

ある研究によると、日本人は相手の目元から情報を得て、アメリカ人は口元の情報を手がかりに感情を読み取りやすい傾向があると、報告されています。(willmaddux.web.unc.edu)

英語圏の相手には、口角や口元の柔らかさが「フレンドリー」「大丈夫そう」を伝えやすいことを知っていると、コミュニケーションの価値が一層増すと思います。

◆今日からできる“笑顔トレーニング”(30秒)

①口角を2mm上げる(作り笑いでOK/歯を見せなくてもOK)
②鼻から吸って、口から4〜6秒で吐く(吐く息を長く)
③肩をストンと落とす(首すくみ解除)
スマホ作業の合間に1セット、会議前に1セット、帰宅後に1セットが続きます。ポイントは“頑張って笑わない”。小さく、短く、こまめに。

★忙しい人向け“笑顔の作り方”
・出勤前に鏡の前で1回 ・トイレで1回 ・寝る前に1回
この“3回だけ”でも、気持ちが荒れている日に戻りやすくなります!
「笑顔×健康」は、習慣として続けられる小ささが一番の強みです。

◆表情筋(口角)を動かすコツ:1秒でいい

「笑顔を作ろう」とすると重くなるので、まずは“口角だけ”を動かします。鏡で口角が少し上がるのを確認→すぐ戻す、を3回。次に頬がほんの少し上がる程度まで、力を入れずに。慣れてきたら、吐く息とセットにして“ふっとゆるむ顔”を作ります。これができると、首、肩の力みや食いしばりに気づきやすくなり、セルフケアの精度が上がります。

◆注意点(安全運転)

口元を頑張りすぎると、変に違和感が出る場合があり、逆の印象を持たれるかもしれません。リラックスできる範囲で行ってください。

◆まとめ

笑顔の効果は、気分の話だけではなく、ストレス後の回復や対人の安心感に関わる可能性が示されています。(PubMed)
完璧な笑顔より、口角2mmと長い呼気。1日30秒から、体を「戻れる状態」にしていきましょう!

廣木 孝志

廣木 孝志

2022年11月、恵比寿で個室鍼灸院を開業/痛みの緩和、全身調整が得意/セルフケア提案とコンディショニングを大切にしています。

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