症例

変形性膝関節症の痛みがハイキングで悪化|注射や湿布で改善しない理由と全身調整の重要性

膝の痛みを「年齢のせい」と諦めていませんか?

「階段の上り下りで膝がピキッと痛む」 「ヒアルロン酸注射を打っているけれど、その場しのぎに感じる」 「膝をかばっているうちに、腰や股関節まで痛くなってきた……」

変形性膝関節症と診断されると「もう年だから上手く付き合っていくしかない」と言われることも少なくありません。しかし、膝の痛みの本当の原因は、関節の変形そのものよりも、それを支える筋肉の硬さや、全身のバランスの崩れにあることが非常に多いのです。

今回は、2025年2月に変形性膝関節症と診断され、病院での治療を続けていたものの、ハイキングをきっかけに悪化した61歳女性の症例をご紹介します。


1. ご来院までの経緯:注射と湿布が効かなくなった理由

今回の患者様は、学食での調理という立ち仕事をされており、日々膝に負担がかかる環境にいらっしゃいました。

整形外科での経過と副作用の悩み

2025年2月の診断以降、2週間に1回のヒアルロン酸注射やステロイド治療を継続されていました。しかし、9月のハイキングを境に膝の奥に強い痛みが出現。処方された強い湿布は副作用で足がひどくむくんでしまい、使用を中断せざるを得なくなりました。

「膝をかばう」ことで生じる負の連鎖

膝を痛めると、人は無意識に痛くない方の足や腰で体重を支えようとします。その結果、元々は問題のなかった股関節や腰にまで「二次的な痛み」が広がってしまいました。

このように「局所の炎症(膝)」+「全身の代償作用(腰・股関節の張り)」が重なった状態で、以前当院で坐骨神経痛が改善したご縁から、再受診されました。


2. 【東洋医学的見立て】膝の痛みは「膝だけ」に非ず

初診時、患者様の膝はお皿(膝蓋骨)の下に強い痛みがあり、熱感と腫れが顕著でした。

専門家が注目するポイント:筋肉の「ブレーキ」

変形性膝関節症において、最も重要なのは大腿四頭筋(太もも前)と殿筋(お尻)の硬さです。 膝関節に負担がかかると、周囲の筋肉は関節を守ろうとして過剰に緊張します。この緊張が「ブレーキ」となり、さらに膝の可動域を狭め、痛みを生むという悪循環に陥ります。

なぜ全身を診る必要があるのか

今回の患者様の場合、調理仕事での姿勢や、趣味での日焼け(長時間同じ姿勢でいる可能性)など、生活背景からくる「首・肩・腰」の緊張が全身に及んでいました。 全身の筋膜は繋がっているため、首や腰の硬さが結果として膝の「逃げ場」を奪い、炎症を長引かせていたのです。


3. 施術の実際:炎症期から回復期へのアプローチ

当院では「全身調整鍼灸プラン」にて、以下の2段階のアプローチを行いました。

① 初回施術:まずは炎症の鎮静と代償部位のケア

膝に熱感があったため、まずはアイシングの指導と並行し、膝周囲への低周波鍼療法(パルス)を実施しました。

  • 目的:血流を促し、溜まった炎症物質の代謝を早めること。

  • 効果:膝をかばって悲鳴を上げていた股関節と殿筋の緊張を緩和することで、まずは「腰や足全体の重だるさ」を取り除きました。

② 2回目施術(3日後):局所の深掘りと全身の連動

初回の翌日は「腫れ上がった」との反応がありましたが、これは好転反応の一種で、その後熱感は速やかに引いていきました。

  • 鍼パルス(低周波):うつ伏せでハムストリング、仰向けで大腿直筋・内側広筋など、膝を支える主要な筋肉へ通電。

  • お灸とオイルマッサージ:膝蓋腱(お皿の下)へのお灸で深部を温め、仕上げのオイルマッサージで皮膚や筋膜の癒着を剥がしました。

この結果、叩くだけで響いていた痛みが「気持ち良い」という感覚に変わり、施術終了時には太もも全体の柔軟性が大きく回復しました。


4. 再発を防ぐために:当院が伝えるセルフケアの極意

鍼灸で一時的に痛みが引いても、日常の「歩き方」や「立ち方」が変わらなければ、膝は再び悲鳴を上げます。

ハリステーション流・動作指導

  1. 膝に負担をかけない立ち方:重心がどこにあるかを確認し、太ももの前ばかりを使わない体の使い方を共有。

  2. アイシングとサポーターの使い分け:熱感がある時は冷やし、動く必要がある時はサポーターで物理的に保護する。

  3. セルフケア動画の活用:自宅で迷わず行えるよう、その方に最適なストレッチ動画を個別に提供。

患者様からは「痛みが落ち着いても再発が怖い」という本音を伺いました。この「怖さ」を取り除くことこそが、医療における本当のゴールです。


5. まとめ:膝の痛みでお悩みの方へ

変形性膝関節症は、単に「水が溜まったら抜く」「痛んだら注射」という処置だけでは限界があります。

  • 炎症が強い時期:適切なアイシングと安静、そして周囲の筋肉の緩和が必要。

  • 慢性期:膝を支える大腿四頭筋や殿筋の再教育、そして全身のバランス調整が不可欠。

もし、医師から「骨が変形しているから仕方ない」と言われても、その周囲の筋肉や全身を整えることで、痛みが劇的に軽減するケースは多々あります。

恵比寿の鍼灸院ハリステーションでは、あなたの生活背景まで含めたオーダーメイドの施術を行います。 「もう一度、ハイキングに行きたい」「立ち仕事を笑顔で続けたい」という想いを、私たちは全力でサポートします。


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※本記事は実際の症例に基づいた一例であり、効果には個人差があります。急激な腫れや激痛、歩行困難がある場合は、まずは専門医の診察を受けることを推奨します。

廣木 孝志

廣木 孝志

2022年11月、恵比寿で個室鍼灸院を開業/痛みの緩和、全身調整が得意/セルフケア提案とコンディショニングを大切にしています。

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