変形性膝関節症による膝の腫れと痛み|鍼灸治療で楽になった61歳女性の症例

ご来院までの経緯

61歳の女性。学食で調理の仕事をされており、趣味は海での日焼け。
2025年2月に膝の痛みで整形外科を受診し、変形性膝関節症と診断。
以後、2週間に1回ヒアルロン酸注射やステロイド治療を受けていた。

しかし、2025年9月初めにハイキング後から膝の中(奥)に痛みが出現。強い湿布を処方されたが、副作用で足がむくむため使用を中断。膝をかばうことで股関節や腰にも痛みが出るようになり、以前「坐骨神経痛」で改善した経験のある当院を再受診されました。


初回施術(9月下旬)

  • 患側の膝に熱感と腫れあり

  • お皿(膝蓋骨)の下に痛み、うつ伏せで膝の屈曲は約15度のみ

  • 大腿四頭筋・殿筋の硬さを鍼灸で緩和

  • 膝周囲に低周波鍼療法(パルス)を7~10分ほど実施

  • 膝に負担のかからない立ち方、歩き方を指導

  • 痛みはPS4〜7を行き来する状態

  • 炎症があるためアイシング、動く用事があるときは膝サポーター着用を指導

施術後、庇って痛みが出ていた股関節・臀部は楽になったとのこと。


2回目施術(初回から3日後)

  • 前回翌日は膝が腫れ上がり痛みが強かったが、熱感と腫れは徐々に軽減

  • 膝の内側にたるみが見られ、膝蓋骨下や膝裏を軽く叩くと膝の下側に痛み

  • 首・肩・腰〜殿部にまで緊張が広がっていたため、全身の調整を含め施術

施術内容:

  • うつ伏せ:腰・臀部・患側ハムストリングにパルス

  • 仰向け:股関節、大腿直筋、外側広筋、内側広筋にパルス

  • 膝蓋腱にお灸(熱さを強く感じすぐ外す)

  • 膝周囲をオイルマッサージ → 叩くだけで痛かった箇所が「気持ち良い」と感じられるまでに改善

施術終了時、太ももの硬さが大きくほぐれ、患者様も「楽になった」と笑顔。
座位で膝のセルフケア指導(動画を添付)・歩き方や座り方のアドバイスを実施。


痛みは落ち着いたが「再発の)怖さは残るので、次もお願いしたい」とのことで、再び3日後の通院を指導しました。


まとめ

変形性膝関節症は、炎症や腫れが強い時期には湿布や注射だけでは十分に改善が難しいことがあります。水がたまった場合は、また別な処置が必要となり医師との連携が必要かと思われます。

《膝痛の原因と予防》は別記事にて参考にしてみてください。膝の痛み、原因と予防|恵比寿鍼灸院ハリステーション

鍼灸治療で大腿四頭筋や殿筋の硬さを緩めると、膝関節にかかる負担が減り、股関節や腰の痛みも軽減しました。

今回のように「膝だけでなく、全身のバランスを調整する」ことが、膝痛改善のカギになります。


当院では膝の痛みだけでなく、再発予防のための日常動作やセルフケアの指導も行っています。

前回と今回は「全身調整鍼灸プラン」をご利用いただきました。局所の施術、再発予防のセルフケア指導が充実しております。膝痛のご相談、ご予約などあればあ気軽にご連絡ください。

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廣木 孝志

2022年11月恵比寿No.1の癒せる鍼灸院を開業/各業界のトップクラスから信頼される鍼灸師。セルフケアに力を入れた健康のヒントを投稿。

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