「目の疲れ〜首が重い」「間食が多くなる」——これに身に覚えのある方へ。姿勢不良と消化器系が関係していることがあります。
今回の記事には《自分でできるチェックと、家で整えられる対策》をまとめておきました(※医療機関での確認が必要なサインも後半に載せています)
セルフチェック:こんな頭痛は“首こりタイプ”かも
当てはまるものが多いほど、首の緊張が関係している可能性があります。
- こめかみ/後頭部が重い、締め付けられる感じ
- 夕方、目の奥が疲れる(画面を見たあとに悪化しやすい)
- 夜中に目が覚める/寝汗をかく(眠りが浅い)
- 甘いものを好む/間食が増える(疲れの反動で欲しくなる)
- 湯船や温めると少し楽になる
- 首の付け根〜肩甲骨周りが張っている自覚がある
※ズキンズキンの拍動性が強い、片側だけが激しい等の場合は別の要素も絡むことがあるため、無理に自己判断しないのが安心です。
首こり→頭痛が起きる仕組み(よくある3つ)
1)頭を支える筋肉が“休めなくなる”(前のめり姿勢)
頭は意外と重く、前に出るほど首の付け根に負担がかかります。そして支える時間が長いほど筋肉がこわばり、首〜後頭部周りが緊張しやすい状態になります。
2)呼吸が浅くなる/首・肩に力が入りやすい姿勢とは
頭を支えられなくなると、ストレートネックや猫背などの姿勢が完成され、首こりが固定化しやすくなります。デスクワークなど骨盤の動きが減ると胸や肋骨の動きも減り、呼吸が浅くなります。
3)目の疲れが首の緊張を強める(画面時間・まばたき減少)
画面を見る時間が増えると、まばたきが減って目が乾きやすくなります。目の疲れが続くと、無意識に眉間・こめかみ・首に力が入り、結果として頭痛につながることがあります。
まずは家でできる目の疲れ、頭痛対策3つ(温め・10秒リセット・環境)
対策①:首の後ろを“じんわり温める”
- おすすめ:蒸しタオル/入浴/ホットパック(10〜15分目安)
- ポイント:熱くしすぎない、気持ちいい範囲で!
温めると楽になるタイプは、筋肉の緊張が関係しています。
対策②:「10秒リセット」—胸を開いて、深呼吸
やり方はシンプルです。
- 仰向けに寝るか、椅子の背もたれにもたれかかり10秒だけ目を閉じるだけでも充分です!
- 1の姿勢から、両肩を“上げる”意識でバンザイ、腕の付け根、胸をふわっと開くイメージ。
- 鼻から吸って、口からゆっくりと長めに吐きます。
- 可能なら2〜3回ほど繰り返す。
太極拳理論には『中府、雲門を開く』という解説があり、胸を開くのは呼吸を深くする姿勢です。コツは「吸う」より「吐く」を丁寧にすること。細く長く。
首の付け根に入っていた力が抜けやすく、短時間でもリセットになります。
対策③:画面環境を変える(首が前に出ない配置)
- 目線を上げる:ノートPCは台に乗せる/外付けキーボード
- 肘を支える:肘が浮くと肩が上がり首が固まりやすい
- スマホは“持ち上げる”:顔を下げる時間を減らす(肘を机に置くのも◎)
「姿勢を正す」より、姿勢が崩れにくい環境を作るほうが頭痛を防げます。
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施術方針(当院の考え方):首肩〜頭部/睡眠/胃腸をまとめて整える
首こり頭痛は、首だけに原因があるとは限りません。当院では状態を確認しながら、次の3つをセットで見ていきます。
- 首の付け根(支点):頭を前に出し過ぎない。できれば鼻呼吸。首〜後頭部の緊張、可動のクセ
- 骨盤(⼟台):背中〜肩を支える。椅子は深く腰をかけ、背もたれをしっかり使う。
- 背骨(呼吸):姿勢が丸まると胸郭が動きにくくなり、呼吸が浅くなりやすいとされています。その状態に睡眠不足やストレスが重なると、甘いもの・間食が増えやすい傾向が報告されています。
胃腸の疲れ(食欲の波・甘味が増えるなど)は睡眠の質の低下にも繋がります。不眠、寝汗など首の緊張とセットで現れることがあるため、生活背景も含めて整え方を提案していきます。
セルフケア:温め・呼吸・甘味の量とタイミング
温め
「首の後ろ+肩甲骨の内側」が冷えるとこりやすい人は、入浴やホッカイロの相性◎
呼吸/深呼吸
10秒リセットを、仕事の区切り(トイレの前後/会議の前後)に差し込むと続きます。
食事と甘味(量とタイミング)
疲れている時ほど甘いものが欲しくなります。ゼロにする必要はありませんが、工夫が必要です。ドライフルーツ、無糖アメ、グミなど。
- 空腹で一気に入れない/早食い注意
- 夜遅い時間に沢山食べない/食事を抜く選択も
この2点だけでも、睡眠の乱れや翌日のだるさが軽くなりやすいです。
やってしまいがちなNG(悪化しやすい)
- 運動・カフェイン・甘味を“足し算”し過ぎる(回復が追いつかない)
- 首を強く揉み過ぎる/刺激を強くし過ぎる(翌日だるくなる人は特に注意)
- 夜更かし状態でスマホ → 中途覚醒が固定化
- 痛いのに首を勢いよく回す、鳴らす⇒専門家に緩めてもらう
- 湿布や市販薬だけで済ませる
自己流で「効かせよう」と強くやるほど逆効果になる方もいます。専門家のアドバイスの元じんわり、短く、こまめにが基本です!
病院に行くべきサイン(安全のための目安)
次のような場合は、セルフケアで様子見にせず、早めに医療機関へ相談してください。
参考:Mayo Clinic:When to see a doctor(頭痛の受診目安
- これまでにない激しい頭痛/急に悪化した
- 手足のしびれ・脱力、ろれつが回らない、視界の異常
- 発熱、吐き気が強い、安静でも治まらない
- 頭を打ったあとから続く頭痛
- 朝方に強く、日ごとに悪化していく など
「首こりっぽい」症状に見えても、別の原因が隠れていることがあります。ここは遠慮なく安全優先で最寄りの病院を受診してください。
よくある質問(FAQ)マッサージと鍼灸、何が違う?
国家資格者のマッサージは筋肉の緊張をゆるめるのが得意です。鍼灸は、筋肉の緊張(力み)や自律神経の高ぶりにアプローチしやすく、呼吸や睡眠の乱れが重なっているケースでも、身体が休まりやすい方向へ整えるお手伝いができます。※感じ方には個人差があります。
どちらが良い悪いではなく、「手の合う治療家」と出会うことが大切です。
どのくらいの頻度で通えばいい?
目安はありますが、症状の出方、生活負担、睡眠状況で変わります。当院では①反応の出方、②前回との刺激調整、③安定を目指すとして、3回を1クールとしております。その後メンテナンスとして月一の通院を推奨。睡眠の質を上げて、ご飯を美味しく感じられるような、病気になりにくい身体を作っていきます。まずは状態を確認して、無理のないペースを一緒に決める形が安心です。
まとめ:今日からやる1つ
迷ったら、これだけでOKです。
「首の後ろを温めて、目を閉じて深呼吸!」
——短いセルフケアでも効果が感じられるでしょうし、毎日湯舟に入るだけで首の付け根も楽になってきます。
目の疲れ、頭痛は20代でも起こりえます!
首こりと頭痛は、生活、姿勢、呼吸のクセが定着すると繰り返しやすい傾向があります。セルフケアで変化が出にくい場合は、状態を確認したうえで負担の少ない整え方をご提案します。ご相談はLINEまたは予約ページからどうぞ。
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