ごあいさつ
皆さま、こんにちは。日々頑張る全ての方々に寄り添いたいという思いで、恵比寿の鍼灸院「ハリステーション」を運営しております。本日は「胸郭出口症候群」をご紹介します。このお話が、同じ悩みを抱える方々の希望となることを願っています。
患者様との出会い
今回ご紹介するのは、40代の女性鍼灸師の患者様です。彼女は今年の4月からグループ治療院に転職し、多忙な日々を送っていました。1日に多い時で13人の施術を行うこともあり、手や腕に過度な負担がかかっていました。その影響で次第にストレスを感じるようになり、疲労が蓄積すると仕事のミスも増えるという悪循環に陥っていました。
半年が経った頃、首から肩、腕にかけてしびれやだるさが現れ、整体や鍼灸治療を受けても効果は一時的。仕事を再開すると再び症状が悪化し、悩んだ末に当院を訪れてくださいました。
当院の見立て
初診時、首回りには強い筋緊張が見られ、うつむき姿勢が長時間続くことが原因で、神経や血管が圧迫されていると考えました。また、症状側の筋力低下や腕の細さから「頸椎ヘルニア」の可能性も疑いました。
その旨を丁寧にお伝えしたところ、患者様は整形外科を受診し、結果として「頸椎ヘルニア」と「胸郭出口症候群」と診断されました。この診断を基に、当院では以下の治療プランを実施しました。
治療内容
1. 鍼灸と手技の融合
首回りの「天柱」や「風池」に鍼を打ち、電気パルス治療で筋肉を刺激しました。また、細くなった腕の筋肉を丁寧にケアし、血流を促進しました。
2. 手技でのアプローチ
横向きの体勢で頸椎横突起を指圧し、硬くなった筋肉をほぐしました。さらに、巻き肩の原因となる右の前鋸筋や肩甲骨内縁の硬さを緩めるため、手技と運動療法を組み合わせました。
3. 日常のセルフケア指導
ご自宅でもできる「脇の神経を軟球でマッサージする方法」や、「腕のストレッチ」を指導。症状が軽減しない場合でも、自分自身でケアできる術をお伝えしました。
施術後の結果
施術を重ねるごとに、彼女の症状は少しずつ改善しました。半年間の治療の末、彼女は「仕事のない日は症状がほとんど気にならなくなった」と笑顔で話してくださいました。現在は月に1回の鍼灸施術と日常のセルフケアを継続しながら、症状の安定を保っています。
「自分が治療する側だったのに、こうして治療を受けることで心も体も救われました」という彼女の言葉が、私の胸に深く刻まれています。
おわりに
胸郭出口症候群は、日々の姿勢や習慣から発症することが多い症状です。しかし、正しいアプローチを続けることで、確かな改善が見込めます。当院では、患者様の声に耳を傾けながら、一人ひとりに合わせた最適な治療を提供しています。
もし、同じようなお悩みを抱えている方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。あなたの「もう大丈夫」と言える日を、一緒に目指していきましょう。
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