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妊娠中(安定期)産後の鍼灸|つわり、逆子、首肩こり、腰痛を鍼灸でケア【鍼灸師監修】妊娠中に鍼灸を受けても大丈夫?まず知っておきたいこと

妊娠中に鍼灸を受けても大丈夫?まず知っておきたいこと

「妊娠中でも鍼灸を受けられますか?」というご相談は、当院にも多く寄せられます。

結論からお伝えすると、当院では安定期から施術可能。薬を使いにくい妊娠中だからこそ、鍼灸という選択肢が活きてきます。

逆に、妊娠初期(〜12週)はNGとさせていただいております。胎盤が完成していないこの時期は身体の変化が急激で、どんな刺激も慎重に扱う必要があります。

ただ、お互い気が付かない状態(妊娠二カ月目)で背中コリの施術をしていた経験はありますので、気にしすぎもいけないので本当につらい時はご相談ください。

当院での妊娠中、産後ケアの流れ

初回は問診に時間をかけ、妊娠週数、体調、主治医の方針、気になっていることを丁寧に確認します。施術はベッドで横向き姿勢を基本とし、お腹、腰部への直接的な刺激は避けながら、全身のバランスを整える施術を行います。

刺激量は通常よりも弱めに設定し、初回は様子を見ながら進めます。ご不安な点はなんでもお気軽にご相談ください。

安定期以降に多いお悩みと鍼灸の関わり

安定期(妊娠5ヶ月以降)に入ると、適切な鍼灸ケアは母体・胎児ともに安全に行えると考えられており、つわりの残症状、腰痛、恥骨痛、逆子矯正など多くの症状に対応が可能になります。

当院では妊娠週数と体調を確認したうえで施術内容を個別に組み立て、安心して通っていただける環境を整えています。

① つわりの残症状、食欲不振、倦怠感

妊娠初期をすぎても吐き気や食欲不振が続く方は少なくありません。東洋医学では「胃気の上逆(いきのじょうぎゃく)」と捉え、胃の気の流れを整えるツボ(内関、足三里など)へのアプローチで、消化器系の不調を和らげていきます。

② 逆子(骨盤位)の矯正*当院では扱っていません

逆子は妊娠28〜32週ごろに発見されることが多く、自然に頭位へ戻ることもありますが、35週を過ぎると矯正が難しくなります。鍼灸では「至陰(しいん)」というツボへの灸(お灸)が逆子矯正の代表的なアプローチです。

自宅でのセルフお灸と組み合わせることで、より効果が期待できるとされております。なお、逆子の治療は主治医、助産師と相談のうえで行うことが大切です。

③ 妊娠中の首、肩こり*当院で1番多い症例です

妊娠中はホルモンバランスの変化、姿勢の変化、血液循環の変化が重なり、首や肩のこりが慢性化しやすくなります。うつ伏せになれない、マッサージが強く受けられないという制限がある中で、鍼灸は横向き姿勢でも施術できるため、妊娠中でも安心して受けていただけます

当院でも妊娠中の首肩こりは多く「産前から通っている」という患者さんが産後も継続してご来院されるケースが多いです。

④ 妊娠中の腰痛、恥骨痛、骨盤まわりの痛み

お腹が大きくなるにつれて重心が前に移動し、腰椎への負担が増大します。さらにリラキシンというホルモンの影響で骨盤の靭帯が緩み、恥骨痛や仙腸関節痛が起きやすくなります。

鍼灸では腰部、殿部の筋緊張を緩めるとともに、骨盤まわりの血流を改善することで痛みの軽減を図ります。整形外科では「安静にしてください」と言われるだけのことも多い妊娠中の腰痛に、鍼灸は具体的なアプローチができます。

産後の鍼灸|産褥期を過ぎたら早めのケアを

出産後は「産褥期(さんじょくき)」といわれる回復期間があり、一般的に産後6〜8週は身体を休めることが優先されます。この時期が落ち着いたころから、鍼灸によるケアを始めるのがおすすめです。

街中では「産後の骨盤矯正」といった広告が飛び交っていますが、3か月待てば自然に元に戻るようになっていますので、骨盤矯正は3か月後と頭の中に入れといてください。

産後に多いお悩み*当院では「腱鞘炎」が1番です

産後は授乳、抱っこ、寝不足が重なり、首、肩、背中、腰のこりと痛みが一気に出やすい時期です。また、ホルモンバランスの急激な変化から自律神経が乱れ、疲労感、気力の低下、情緒不安定などが起きることもあります。

東洋医学では出産を「大きな消耗(気血を大量に消費するイベント)」と捉えます。産後の鍼灸は単に痛みをとるだけでなく、消耗した気血を補い、身体の回復を促す「補法」の施術が中心になります。

よくある質問

Q. 妊娠何週から来院できますか?

安定期(妊娠14〜16週以降)を目安にご来院ください。ただし体調・週数・主治医の意見を踏まえて個別に判断しますので、まずはご相談ください。妊娠初期(〜12週)はお断りしています。

Q. 逆子の鍼灸は何週ごろから始めるのがいいですか?

28〜32週ごろに逆子が確認されたタイミングが最も効果的です。35週を過ぎると赤ちゃんが大きくなり回転しにくくなるため、なるべく早めのご相談をおすすめします。

Q. 産後はいつから鍼灸を受けられますか?

産後6〜8週(産褥期)が落ち着いてからが基本です。体調が戻り始めたと感じたタイミングでご相談ください。

Q. 赤ちゃんを連れて来院できますか?

個室鍼灸院ですのお子様専用のベッドやスペースはありません。ベンチソファーはありますので、親御さんがお子さんを抱っこするのであれば可能です。

まとめ

妊娠中、産後は「薬を使いにくい」「うつ伏せになれない」など、ケアの選択肢が限られる時期です。そんな時こそ、鍼灸が力を発揮できます。

妊娠初期は控えていただく必要がありますが、安定期以降の首肩こり、腰痛、つわり、逆子、産後の疲労、肩こり、腰痛に鍼灸は有効なアプローチです。お身体のことで気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

廣木 孝志

廣木 孝志

2022年11月、恵比寿で個室鍼灸院を開業/痛みの緩和、全身調整が得意/セルフケア提案とコンディショニングを大切にしています。

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