「1ヶ月前ぐらいから、手のひらがしびれるんです」——こうした手や腕のしびれを放置していませんか?しびれは、軽い筋肉疲労から頚椎ヘルニアまで、原因が幅広く、適切な診断と対応が重要です。
今回は、40代女性・デスクワーク・転職後に発症した手のしびれの症例をご紹介します。
症例:40代女性・転職後に発症した右手のしびれ
主訴:右手のひら・指のしびれ(約1ヶ月持続)
経緯:4月に転職し、半年後から右手にしびれを感じるようになった。デスクワークで残業も多く(19:30〜23:00帰宅)、上司との相性問題もありストレスが蓄積。市販の湿布を腕・首に貼って様子をみていたが改善せず、以前に坐骨神経痛で鍼灸を経験した際の効果を信頼し当院を受診。
検査と診断プロセス
神経症状の疑いがあるため、徒手検査を実施。頚椎症・胸郭出口症候群の兆候が確認されました。しびれは神経由来の可能性が高いと判断し、その日の施術は行いつつ、念のため整形外科への受診をすすめました。
後日、整形外科でのMRI検査の結果は「C6・C7頚椎ヘルニア」と診断。神経根への圧迫が右腕のしびれの原因でした。整形外科の先生の方針と連携しながら、鍼灸での並行ケアを開始しました。
【ポイント】右腕が左と比べて明らかに痩せていました。神経の圧迫が続くと支配領域の筋肉が萎縮します。これはしびれを「様子見」せず早期に対応すべきサインです。
施術内容
首・肩・背中・腕への鍼治療と、首および腕へのパルス(電気鍼)を10分実施。肩甲骨まわりの運動療法、首と頭蓋骨の調整を合わせた40分コースです。
「硬いところを緩める」より「痩せてしまった筋肉を動かしてあげる」イメージでのアプローチが奏功し、パルス施術後の反応が良好でした。神経の回復を促し、筋肉の再活性化を目指す施術方針です。
通院経過
仕事環境が変わらない限り症状が再発しやすいため、最初は週1回のペースで通院。3回目以降は徐々に間隔を空け、最終的には2週間に1回のメンテナンス通院に移行。しびれ・痛みともに大幅に改善しました。
しびれは「様子見」が危険な理由
手足のしびれは、放置すると神経の障害が進行するリスクがあります。特に筋肉の萎縮・力が入りにくい・細かい作業がしにくいといった症状が伴う場合は、早急な画像診断(MRI)が必要です。
鍼灸はしびれの緩和・筋肉の回復に有効ですが、原因の特定は整形外科・神経内科での画像診断が基本です。当院では「整形外科と連携した鍼灸ケア」を推奨しています。
しびれに関するよくある質問
Q. しびれがあっても鍼灸を受けられますか?
はい。ただし原因によっては整形外科での診断を先に受けていただくことをおすすめします。初回問診で症状を詳しく伺い、受診の必要性についてもご案内します。
Q. 頚椎ヘルニアで手術を勧められていますが、鍼灸でも改善できますか?
症状の程度によります。軽〜中等度のしびれ・痛みであれば鍼灸と保存療法の組み合わせで改善するケースも多いです。手術の前に一度ご相談ください。
まとめ
手や腕のしびれには、頚椎ヘルニア・胸郭出口症候群・手根管症候群など様々な原因があります。「湿布を貼って様子見」で長引かせず、早めに原因を特定することが大切です。
当院では整形外科との連携を大切にしながら、しびれ・神経症状への鍼灸アプローチを行っています。恵比寿でのご相談、お気軽にどうぞ。





コメント