症例

膝の内側の痛み・鵞足炎に鍼灸|30代男性の急性発症から翌日改善した症例【鍼灸師監修】

「膝の内側が痛い」「膝を曲げると痛みが出る」「朝起きた時に膝に違和感がある」——膝の内側の痛みは、スポーツをしている方だけでなく、日常生活の中で突然現れることもあります。

今回は、30代男性の急性発症した鵞足炎の症例をご紹介します。

症例:30代男性・急性発症の鵞足炎(膝内側の痛み)

主訴:右膝内側の痛み、歩行困難

経緯:朝起きた時に右膝に違和感を感じ予約を入れた。昼過ぎには痛みが悪化し歩行が困難になってきたため、当日来院。

検査所見:腫れや出血はなく、膝の内側(鵞足部)に圧痛が集中。膝の曲げ伸ばしで痛みが増強。右足全体が外側に引っ張られる姿勢のアンバランスを確認。→ 鵞足炎(がそくえん)と判断。

鵞足炎とは

鵞足炎とは、膝の内側やや下にある「鵞足部」——縫工筋・薄筋・半腱様筋の3つの腱が集まる部分——の炎症です。ランニング・自転車・水泳などの繰り返し動作や、急な方向転換、O脚・扁平足などの姿勢的な問題が原因になります。

膝の外側の痛み(腸脛靭帯炎)とよく混同されますが、鵞足炎は膝の内側〜少し下に圧痛があるのが特徴です。

施術内容

① 全身バランスの調整:右足が外側に引っ張られていたため、足の指先から太もも・股関節まわりの緊張した筋肉を丁寧にほぐしました。局所の問題だけでなく、全身のアライメント(骨格の並び)を整えることが再発防止につながります。

② 鍼で炎症部位をケア:膝内側まわりの炎症部位に鍼を打ち、筋肉を緩め血行を改善。痛みを徐々に軽減させました。

③ 股関節・足首のストレッチ:膝単体では症状は出ないため、原因となる股関節・足首の可動域を改善するストレッチを実施。膝への負担を根本から軽減しました。

施術後は膝まわりにテーピングを施し、帰宅後は「痛みが出ているときだけアイシング+安静」を指導。翌朝、患者様から「痛みが軽くなった!」とご連絡をいただきました。

膝の痛みを予防するポイント

日常的にできる膝痛予防として、太もも(大腿四頭筋・ハムストリング)とふくらはぎの筋肉を柔らかく保つこと、筋トレや運動後のストレッチを習慣化すること、長時間の同じ姿勢を避けることが効果的です。また過度な飲酒・喫煙は血流を悪化させ、炎症の回復を遅らせる可能性があります。

膝の痛みの種類と鍼灸

膝の痛みには鵞足炎のほか、変形性膝関節症・腸脛靭帯炎・膝蓋腱炎・半月板損傷など様々な原因があります。腫れが強い・水が溜まっている・力が入らないといった場合は整形外科での診断を優先してください。それ以外の膝の痛みには、鍼灸による炎症鎮静・筋緊張緩和・血流改善が有効です。

まとめ

膝の内側の痛みは、鵞足炎をはじめ様々な原因があります。「病院に行くほどでもない、でも生活に支障がある」という膝の痛みこそ、早めに鍼灸でアプローチすることで根本から改善できます。恵比寿でのご相談、お気軽にどうぞ。

廣木 孝志

廣木 孝志

2022年11月、恵比寿で個室鍼灸院を開業/痛みの緩和、全身調整が得意/セルフケア提案とコンディショニングを大切にしています。

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