症例

生理痛・PMSに鍼灸|毎月の憂鬱を根本から改善する東洋医学のアプローチ【鍼灸師監修】

「毎月この時期が憂鬱」「生理前になると気持ちが不安定になる」——そんな悩みを抱えながら、「生理のことだから仕方ない」と諦めていませんか。

生理痛やPMS(月経前症候群)は、多くの女性が経験しているにもかかわらず「我慢するもの」として見過ごされがちです。しかし、東洋医学では、体のバランスの乱れているサインと捉えられており、鍼灸によるアプローチが可能です。

生理痛とは?西洋医学と東洋医学の違い

西洋医学では、生理痛(月経困難症)は主にプロスタグランジンというホルモンの過剰分泌によって子宮が過度に収縮することで起きると説明されています。痛み止め(NSAIDs)や低用量ピルが標準的な治療法です。

一方、東洋医学では生理痛を「気・血・水の滞り」として捉えます。血の巡りが悪い「血瘀(けつお)」、冷えによる「寒証(かんしょう)」、ストレスによる「気滞(きたい)」など、その人の状態によってアプローチが異なります。

鍼灸は、痛みの原因となる滞りを直接解消することで、月経周期を通じた体質改善を目指します。厚生労働省 統合医療情報サイト eJIMでも鍼灸の有効性に関する情報が掲載されています。

PMSとは?月経前に起きる心と体の変化

PMS(Premenstrual Syndrome:月経前症候群)とは、生理の3〜10日前から始まり、生理開始とともに軽快する身体的・精神的症状の総称です。日本産科婦人科学会によると、日本人女性の約70〜80%が何らかのPMS症状を経験しているとされています。

PMSの主な症状

身体症状としては、下腹部の張り・痛み、乳房の張り、頭痛、むくみ、便秘・下痢、肌荒れなどが挙げられます。精神症状としては、イライラ・怒りっぽくなる、気分の落ち込み、涙もろくなる、集中力の低下、不安感などがあります。

PMSの重症型はPMDD(月経前不快気分障害)と呼ばれ、日常生活や仕事に大きな支障をきたすこともあります。

当院での生理痛・PMSの施術について

当院では生理痛・PMSのご相談を多くいただいており、以下のような症例が多い傾向にあります。

よくある症例パターン

① 冷えと血行不良タイプ
手足が冷えやすく、生理痛が強い。血の塊(レバー状の経血)が出ることがある。温めると少し楽になる。→ 鍼灸で骨盤内の血流を促し、冷えを根本から改善します。

② ストレス・気滞(きたい)タイプ
生理前になるとイライラや情緒不安定が強くなる。胸や脇腹が張ることを”気滞”と呼びます。PMSによる精神症状が中心。→ 肝の気の流れを整えるツボへのアプローチで、気の滞りを解消します。

③ 気血両虚(きけつりょうきょ)タイプ
生理中に疲労感が強く、生理後もしばらくだるさが続く。経血の量が少なめ。気力と血が不足している状態を”虚”と呼びます。→ 気と血を補うことで、月経周期全体の体力を底上げします。

鍼灸が生理痛・PMSに効果的な理由

鍼灸は自律神経に作用し、ホルモンバランスの安定をサポートすることが知られています。生理痛・PMSの背景にあるエストロゲン・プロゲステロンの乱れに対して、視床下部-下垂体系への働きかけを通じてアプローチします。

また、鍼灸には鎮痛効果もあります。鍼の刺激によりエンドルフィン(内因性オピオイド)の分泌が促進され、子宮の過収縮を和らげる効果が期待できます。

薬に頼りたくない方、ピルが体に合わない方、長期的に体質から改善したい方に、鍼灸は特に向いているアプローチです。

施術の頻度と期間の目安

生理痛・PMSへの鍼灸は、月経周期に合わせてアプローチすることが効果的です。最初の1〜2ヶ月は月2回のペースで通っていただき、体の変化を確認しながら施術頻度を調整していきます。

個人差はありますが、3周期(約3ヶ月)を目安に体質の変化を実感していただける方が多いです。「薬を飲まなくても過ごせる日が増えた」「生理前の気分の落ち込みが軽くなった」といった声をよくいただきます。

よくある質問

Q. 生理中に施術は受けられますか?

はい、受けていただけます。ただし生理1〜2日目の出血が多い時期や体調が優れない場合は、刺激量を弱めるなど配慮して施術を行います。生理中に施術を受けることで、痛みの緩和や血行促進の効果が期待できます。

Q. PMSの精神症状にも効果がありますか?

はい、イライラ・気分の落ち込み・不安感などの精神症状に対しても、鍼灸は自律神経を整えるアプローチとして有効です。「生理前の自分が嫌い」という方にこそ、試していただきたいと思っています。

Q. ピルや鎮痛剤との併用はできますか?

はい、問題ありません。鍼灸は薬の効果を妨げるものではなく、むしろ薬が効きやすい体の状態を作ることにつながります。現在服用中のお薬がある方は、初回の問診時にお知らせください。

まとめ

生理痛やPMSは「体質だから仕方ない」ではなく、適切なアプローチで改善できる症状です。東洋医学では月経トラブルを体全体のバランスの乱れとして捉え、その人に合った施術で根本から整えていきます。

恵比寿で、毎月の憂鬱から解放される一歩を。まずはお気軽にご相談ください!

廣木 孝志

廣木 孝志

2022年11月、恵比寿で個室鍼灸院を開業/痛みの緩和、全身調整が得意/セルフケア提案とコンディショニングを大切にしています。

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