「他の鍼灸院で施術を受けたのに、腰の違和感がなかなか取れない」——ギックリ腰のあと、こうした経験をお持ちの方は少なくありません。
腰痛には多くの原因が潜んでいます。今回は、40代女性・立ち仕事の方のギックリ腰症例から、治りにくい腰痛へのアプローチを解説します。
症例:40代女性・立ち仕事・違和感が残るギックリ腰
主訴:腰痛・右の骨盤〜お尻の痛み、前かがみ不可、靴下が履けない
経緯:今年3月から立ち仕事を開始。右腰に違和感を感じながら8月のイベント参加後に急性腰痛(ギックリ腰)を発症。近所の鍼灸院で施術を受け「1週間ほどで緩和する」と言われたが、2回の施術後も腰に違和感が残存。靴下が履けない・しゃがめないなど日常生活に支障をきたしたため当院に来院。
腰痛の原因を特定するための検査
問診・動作確認を行ったところ、前屈で体が全く前に倒れず、前後・左右・側屈すべての動作で右の骨盤からお尻にかけての痛みが確認されました。
通常のアプローチとして腰まわりの起立筋に施術を行いましたが前屈に変化が見られなかったため、仰向けで詳細な検査を実施。SLR(下肢伸展挙上テスト)陽性が確認されました。しびれはなし。
この所見から、腰椎下部・殿筋・仙腸関節の機能不全が主な原因と判断しました。いわゆる「よくある腰のこり」ではなく、骨盤・仙腸関節の調整が必要なケースです。
当院での施術内容
腰椎下部・殿筋・仙腸関節に対して、鍼治療(パルス通電含む)と徒手療法を組み合わせてアプローチ。ハムストリングスの緊張緩和と、腰椎下部に適切な負荷をかける運動療法も実施しました。
施術後の経過:初回施術後から前かがみが楽になり、お着替えも無事に済まされました。帰り際には笑顔でお礼を言っていただきました。再発防止のためのストレッチと運動指導を行い、終了。
なぜ他院で治らなかったのか
腰痛には「筋肉のこり」だけでなく、仙腸関節の機能不全・椎間板由来の痛み・梨状筋症候群・神経の関与など、様々な原因があります。腰まわりの筋肉だけにアプローチしても、根本的な原因が仙腸関節や骨盤にある場合は改善しにくいのです。
どの鍼灸師の施術方針も間違いではありませんが、何回施術しても症状が変わらないときは、鍼灸院のセカンドオピニオンも有効な選択肢です。原因の特定と施術アプローチを変えることで、改善するケースが多くあります。
腰痛でこんな症状があれば早めに
前かがみができない、靴下が履けない、一定の姿勢で痛みが強くなるといった腰痛は、単純な筋肉疲労ではなく関節・神経が関与している可能性があります。なお、足にしびれが伴う・安静時にも痛む・排尿障害がある場合は、整形外科での受診を優先してください。
まとめ
ギックリ腰のあと違和感が残る・他院で改善しないという方は、原因の特定から丁寧に行うことが大切です。当院では問診・動作確認・検査を組み合わせて原因を特定し、一人ひとりに合った施術を行っています。恵比寿でのセカンドオピニオン、お気軽にご相談ください。





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