症例

産後の首肩こり、腰痛、自律神経の乱れに鍼灸|抱っこ育児で悪化する不調を東洋医学でケア【鍼灸師監修】

産後の不調、こんな症状でお悩みではありませんか

出産後、首や肩のこり、腰痛が以前よりひどくなった。夜中の育児で眠れず、胃の不調や脈の乱れを感じる。授乳や抱っこを繰り返すうちに、片側だけ重く感じる。このような産後特有の不調は、恵比寿、渋谷エリアでも多くのお母様からご相談をいただきます。今回は、実際に当院で施術を行った42歳女性の症例をご紹介します。

患者様のプロフィールと来院までの経緯

Mさん(42歳・女性・産後1ヶ月)

Mさんは出産から1か月が経過し、育児休業は来年3月までを予定されています。出産後から首や肩のこり、腰痛に加えて、自律神経の乱れを感じるようになりました。夜中は育児のために何度も起きる必要があり、まとまった睡眠が取れない状態が続いていました。それに伴い胃の不調や、脈が乱れるような不整脈感も自覚されていたとのことです。また、赤ちゃんを抱っこする時間が長くなるにつれて、左肩に重さやだるさを感じるようになっていました。

もともと渋谷の鍼灸院に通われていましたが、予約が取りづらく満員であったため、インターネットで検索して当院にたどり着き、口コミの評価が良かったことから受診を決められました。

東洋医学的な視点から見た産後の不調

東洋医学では、出産は「気血」を大きく消耗する出来事と考えられています。分娩時の出血や、産後の慌ただしい育児、睡眠不足が重なることで、気血両虚という状態に陥りやすくなります。気血が不足すると、全身を栄養する力が弱まり、自律神経の働きにも影響が及びます。Mさんが感じていた夜間の不眠、胃の不調、不整脈感は、この気血両虚の状態と関連していると考えられました。

加えて、抱っこという同じ姿勢を繰り返すことで、特定の筋肉に負担が集中し、気血の巡りが滞る「瘀血」の状態も重なっていました。実際の触診では、重心が左側に偏っていること、また大円筋、小円筋、前鋸筋、腹斜筋に強い硬さが見られ、これらの所見をMさんご自身にも共有しながら施術を進めました。

当院での施術内容

Mさんの施術では、気血を補うことを基本としながら、抱っこ動作で負担が集中していた筋肉群へのアプローチを組み合わせました。関元、気海といったお腹の経穴を用いて気血を補い、足三里、三陰交で脾胃と血の働きを整えました。肩や肩甲骨周囲のこりに対しては、天宗、肩外兪を中心に、硬さの見られた大円筋、小円筋、前鋸筋、腹斜筋に直接鍼を行い、緊張をゆるめていきました。腰痛に対しては腎兪、大腸兪を用い、自律神経の乱れに対しては内関、神門で心身の安定を図りました。

セルフケアのアドバイス

施術に加えて、ご自宅でも取り入れやすいセルフケアとして白湯を飲むことをお勧めしました。産後は気血が不足しやすい時期であるため、内臓を冷やさず、巡りを助けることが大切です。冷たい飲み物を控え、白湯を日常的に取り入れることで、胃腸の負担を軽減し、気血を補う助けになります。また、抱っこの際は左右の腕を意識的に切り替えることや、隙間時間に肩甲骨を動かすストレッチを取り入れることもお伝えしました。

まとめ

産後の首肩こり、腰痛、自律神経の乱れは、気血両虚と瘀血が重なって起こるケースが少なくありません。育児中で通院の時間を確保しにくい中でも、症状が気になる場合は早めにご相談いただくことをお勧めします。恵比寿、渋谷エリアで産後の不調にお悩みの方は、当院までお気軽にお問い合わせください。

廣木 孝志

廣木 孝志

2022年11月、恵比寿で個室鍼灸院を開業/痛みの緩和、全身調整が得意/セルフケア提案とコンディショニングを大切にしています。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


最近の記事

  1. 【鍼灸師が解説】お灸セルフケア完全ガイド|初心者向けの始め方とおすすめのツボ

  2. 産後の首肩こり、腰痛、自律神経の乱れに鍼灸|抱っこ育児で悪化する不調を東洋医学でケア【鍼灸師監修】

  3. 月経前症候群(PMS)に鍼灸|生理前のイライラ、気分の落ち込み、頭痛を東洋医学でケア【鍼灸師監修】

料金・メニュー
★★★★★
84件のクチコミ
Googleで確認する →
初回 8,100円〜 医療費控除の対象
📅 WEB予約 LINE予約