左橋梗塞(さきょうこうそく)と診断され、退院直後から当院で施術を開始した症例です。発症から治療開始までのスピードが予後にどう影響するか、そして実際の回復経過についてまとめてみました。
1. 主訴と症状の背景
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主訴: 右半身のこわばり、末梢(手のひら、足のうら)のしびれと痛み。
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経緯: 運転中に呂律が回らない違和感を覚え、自ら救急車を要請。MRI検査にて「左橋梗塞」と診断。2週間の入院を経て、動脈系血栓形成を抑える薬、コレステロールを下げる薬、胃薬を服用しながらリハビリを開始。
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お悩み: 手を洗う際のピリピリとした痛み、靴下を履く際の足裏の違和感、シェーバーの振動による顔面の違和感など。
2. 危機管理と治療開始のタイミング
元々は野球肘や肩こり腰痛で通っていた患者さんですが、お電話があったさい、患者さんから「まずは実家で休んでから、再来週あたりに…」と仰ったので、私は「うちでなくとも良いので、今すぐ治療を開始したほうが予後が良いです」と強くお伝えしました。
後から聞いたんですが、そのとき部屋には親御さんがいらたしく「鍼灸で大丈夫なの?」と心配されていたようです。親ブロックというと失礼かもしれませんが、麻痺や神経痛の処置は一刻を争います。私自身、突発性難聴を患ったさい、主治医⇒紹介状で専門医と渡り歩き、2週間以内の処置で完治させた経験があるからこそ、スピードの重要性は譲れませんでした。結果、私の言葉を受けて翌日に来院されました。
3. 施術の経過と変化
【1回目】本人の意思を尊重したアプローチ
初回は患者さんの不安に配慮し、首周辺には触れず右肩から腕、右股関節から脛にかけて鍼を行いました。橈骨・正中・尺骨神経など、各神経の走行をイメージした置鍼に加え、セルフケアとして耳つぼと爪もみを指導。
【2回目】お灸の導入と劇的な変化
「腕と脚のこわばりが減った」と明るい兆し。今回は鍼に加え、手のひらと足裏へもぐさのお灸を開始。
結果: 手のひらの過敏な痛みが「10→4」まで一気に減少しました。
【3回目】医師の了承を得て、本丸の「首」へ
病院側から鍼灸の許可を改めて確認し、いよいよ首の骨のキワ(大椎付近)へのアプローチを開始。本来は1回目から行いたかった部位ですが、信頼関係を築きながら進めたことで、痛み・しびれともに着実に軽減していきました。
【4回目】「しびれが消えた」という報告
うつ伏せでの首〜背骨への鍼通電(パルス)と、仰向けでの入念なお灸を組み合わせました。
結果: 3回目のお灸の後、あれほど悩んでいた「手のひらのしびれ」が消失。
4. 今後の展望
現在はゴールデンウィークということもあり、心配されているご両親のもとへ帰省中ですが、次回の予約もしっかりとられています。
私は最初のカウンセリングで、「ひと月に10回、その後様子を見ながら最低3ヶ月はみてほしい」とお伝えしました。医師からも「鍼灸は問題ない」とお墨付きをいただいています。
結びに:専門家として伝えたいこと
麻痺や神経症状が出た際、病院での処置の次に大切なのは「いかに早く次の手を打つか」です。今回、患者さんが私の言葉を信じて早期に来院してくださったことが、今の素晴らしい回復に繋がっています。
ご家族の心配ももっともですが、回復の「黄金期」を逃さないこと。それが、その後の生活の質(QOL)を大きく左右します。
麻痺や神経系の症状は、一刻も早いケアがその後の回復を大きく左右します。「もう少し落ち着いてから」と先延ばしにせず、まずは今のお悩みをご相談ください。
早期の施術が、あなたの大切な日常を取り戻す第一歩になります。
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