ボディメイクのために週に何度も筋トレをしている方から、膝の相談を受けました。膝のお悩みですが、体の繋がりから以下のことが分かりました。
主訴:スクワットをすると膝の内側が痛む
- 太ももの前と外側がガチガチに張っている
- お尻から腰にかけて、片側だけ鈍く痛む
- 首肩こりが抜けず、寝つきもよくない
この方は忙しく過ごす中で鍛えることは続けているのに、ゆるめるケアまで手が回っていないことでご来院いただきました。こうした「鍛えるほど固まる体」の組み合わせは、当院では珍しくありません。この記事では、当院がどこをみて、どう組み立てているかをお伝えします。
スクワットで膝の内側が痛むとき、まず足の裏をみます
足裏のアーチが落ちていないか
膝の内側が痛む方の足元をみると、外反母趾の方が多く、足裏のアーチ(土踏まず)が低くなり、母指球(親指の付け根のふくらみ)に力が入りすぎていることがあります。ヒールを履いている方も要注意です。
親指の力でアーチを取り戻す
その場合は、母指球で踏ん張るのではなく、親指の力を使ってアーチを持ち上げる感覚をお伝えしています。膝の痛みに対して膝だけをみるのではなく、体重を受け止める足元から見直す、という考え方です。
ガチガチの太ももも一緒にゆるめる
スクワットを重ねた太ももは、前側(大腿直筋)も外側(外側広筋)も硬くなりがちです。トレーニングのあとにストレッチやケアの時間が取れないと、その硬さは次のトレーニングにそのまま持ち越されます。
お尻から腰の鈍い痛み、坐骨神経痛のような症状
動いているときは気にならないのに、じっとしていると片側のお尻から腰にかけて鈍く痛む。お尻の筋肉が硬くなっている方に、こうした訴えがみられます。お尻のしびれをともなうこともあります。
股関節の外側のツボ「居髎(きょりょう)」
当院では、お尻の筋肉に加えて、股関節の外側にある「居髎(きょりょう)」というツボも使います。鍼でなくてもこぶしでトントンするのも良いです!

居髎は、腰骨の出っ張りと、太ももの付け根の骨の出っ張りを結んだ線のまん中にあります。
なお、しびれが強くなる、足に力が入らないといった場合は、先に整形外科で確認してください(下の「こんなときは医療機関へ」をご覧ください)。
首肩こりと寝つきの悪さ
帰りが遅い毎日と、眠るまでの短い時間
仕事が忙しく、帰宅が23時を回る日が続くと、家に着いてから眠るまでの時間はどうしても短くなります。体は疲れているのに、なかなか寝つけない。その状態のまま、翌日またトレーニングに向かう方もいます。
睡眠のツボ「失眠(しつみん)」
失眠は、足の裏のかかとの真ん中にあるツボで、その名のとおり睡眠のツボです。当院ではここにお灸をします。
首の後ろと背中にも、眠りに関係するツボがあります
首の後ろにも眠りに関係するツボがあり、背中では「膈兪(かくゆ)」というツボも、不眠に関係するツボとして使います。膈兪は、左右の肩甲骨の下の角を結んだ高さで、背骨から指2本分ほど外側にあります。
当院の施術は全身調整です
膝が痛い、腰が痛い、眠れない。訴えがひとつの場所であっても、当院では、痛む場所だけの施術は行っていません。体の向きを変えながら、全身を順に整えていきます。以下は組み立ての一例です。
うつ伏せ
首まわりにパルス(低周波)、腰は指圧。お尻と太ももの外側(外側広筋)にパルスを通します。かかとの失眠にはお灸をします。
横向き
あごまわり、肩から胸の前の中府(ちゅうふ)・雲門(うんもん)へ。腰に数か所鍼をし、股関節の居髎と、太ももの前側・外側にパルスを通します。左右とも行います。
仰向け
膝のお皿の下の両側のくぼみ(内膝眼・外膝眼)と足三里に鍼を置き、お皿のまわりにお灸をします。最後に首のストレッチをして終わります。

その日の体の状態によって、使うツボも刺激の量も変わります。
鍛えている方ほど、鍼の太さを変えます
当院では、初めての方にはまず1番鍼(いちばん細い鍼)から始めて、体の反応をみます。
ただ、鍛えている方の背中の筋肉は、細い鍼ではなかなか入らないことがあります。そうした場合は鍼の太さを上げていき、5番でようやく入ったということもありました。
反対に、鍼が苦手な方や初めての方には、細い鍼と浅い刺激で進めます。強さも太さも、遠慮なくご希望をお伝えください。
繰り返さないための視点
トレーニングは、鍛えることと休むことがセットです。東洋医学では、筋肉を養うのは脾胃(胃腸)の働きと考えます。鍛える量に対して、食べたものを体に変える力や休む時間が追いつかないと、硬さや疲れが抜けにくくなる、と当院では考えています。
当院がボディメイク中の方のご相談でも胃腸の状態をうかがうのは、このためです。詳しくは繰り返す痛みと胃腸の関係をご覧ください。
※これは東洋医学の考え方に基づく当院の見立てであり、症状の原因を特定したものではありません。
こんなときは医療機関へ
膝
- 膝が腫れている、熱をもっている
- 膝が急に曲げ伸ばしできなくなる、引っかかる、力が抜ける
- 転んだり、ひねったりしたあとから痛む
お尻・腰・足
- しびれが広がっている、足に力が入らない
- 尿や便が出にくい、もれる
- 安静にしていても痛みが強い、夜も痛む
眠り
- 眠れない状態が数週間続き、日中の生活に支障が出ている
- 気分の落ち込みや意欲の低下が2週間以上続いている
※これは医療機関にかかる目安であり、病名を判断するものではありません。
よくあるご質問
Q. トレーニングを続けながら通えますか?
はい。トレーニングの予定や、近く控えている目標があれば教えてください。その日の体の状態とあわせて、刺激の量を決めます。
Q. 膝だけ、腰だけ施術してもらえますか?
当院は全身調整です。痛む場所だけの施術は行っていません。膝の痛みでも足の裏や股関節を、眠りのお悩みでも首や背中までみて、全身で組み立てます。
Q. 施術のあとにだるさは出ますか?
刺激の量によっては、施術のあとにだるさが出ることがあります。体が反応している範囲であれば珍しくありません。ただし、しびれが続く、力が入らない状態が長引くといった場合は、そのままにせずご連絡ください。
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筋トレ中の姿勢から起きるお尻と太もも裏のしびれについては、こちらで詳しく書いています。
ご相談ください
鍛えることは続けているのに、ゆるめる時間が取れない。そんな方こそ、一度体を預けにきてください。恵比寿の鍼灸院ハリステーションは完全個室・1回90分の予約制です。




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