首肩こりと頭痛のメンテナンスで定期的にご来院されている40代女性が、施術中に「右手の中指が硬い気がする」とおっしゃったのが始まりでした。1年以上にわたって経過をみてきた記録です。
ご来院時の状態
- 40代・女性(首肩こりと頭痛のケアで月1回ほど通院中)
- 右手中指の曲げ伸ばしのときに引っかかる感じがあり、動かしにくい
- 第2関節(PIP関節)が腫れて見える状態。押すと痛みがある
- ご本人は「スマホを見ている時間が長いかもしれない」と話される
指の引っかかりはいわゆる「ばね指」でみられる症状ですが、第2関節の腫れや変形は、変形性の関節疾患でも起こります。指の腫れや変形が続く場合は、まず整形外科で診断を受けてください。当院でも、医療機関の受診をおすすめしたうえで、経過をみながら施術しています。
東洋医学的な見立て
触診で一貫して目立ったのがお腹の冷えでした。指の症状が出はじめた時期も、胃のあたりが冷えている状態が続いていました。
東洋医学では、指先は体のいちばん末端にあたり、めぐりが落ちるとまっさきに影響が出る場所と考えます。手先だけを診るのではなく、体の中心である胃腸の冷えも一緒に整えることを方針にしました。
施術内容
指にはお灸と、指のスジに繋がる腕の筋肉に低周波のパルスを使いました。鍼で前腕から肘まわりまでを緩め、お腹にはホットパック。足三里・三陰交などを使ってお灸で温めています。
定期メンテナンスの一部として、首肩や腰の施術と同じ日に、毎回少しずつ手をかけていく形をとりました。
セルフケアでお腹を温めること、肘の表側(上腕三頭筋)をカイロで温めるよう伝えました。
経過
- 1〜2か月目:硬さを自覚。お灸をしたところ「気にならなくなった」と話される
- 3〜5か月目:曲げ伸ばしの引っかかりが再び出る時期あり。パルスを併用
- 6か月目:ご本人が肘のあたりにホッカイロを貼ってみたところ、中指が楽になったと報告される
- 8か月目:「調子が良い」と話される期間が続く
- 10か月目以降:第2関節のむくみが出る時期もあり、良い状態と戻る時期を繰り返しながら経過中
その後も、段々と調子は良くなり、2026年7月ごろには指の話しは出なくなりました。
今回1番反応が良かったのは、肘を温めたら指が楽になったという報告です。指の動きをつくる筋肉は前腕にあり、その始まりは肘のあたりにあります。患部から離れた場所を温めることが、結果的に指に届くことがあります。
同じ悩みのある方へ
指の引っかかりや第2関節の腫れがあるとき、指だけをもんだり無理に伸ばしたりすると、かえって刺激になることがあります。試していただきたいのは、前腕から肘のあたりを温めることです。使い捨てカイロを肘の下あたりに当てるだけでも、指の動きが変わる方がいます。
スマホやパソコンで同じ指の使い方が続いているなら、そこも一因かもしれません。1時間に一度、手を開いて閉じる。それだけでも違います。
くり返しになりますが、腫れや変形、強い痛みが続く場合は整形外科でご相談ください。ばね指には注射などの治療法があり、診断を受けたうえで鍼灸を併用するのが安心です。
恵比寿鍼灸院ハリステーションでは、完全個室でお一人ずつ施術しています。定期メンテナンスの中で、気になる部分を少しずつ整えていくこともできます。ご予約・ご相談はLINEまたはWEBから承っております。




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