「胃液がこみ上げてくる感じがして、食欲もないんです」——2年ほど定期的にご来院されている40代女性。7月の暑い時期、喉の痛みもあり、全体に体調を崩されている様子でした。
ご来院時の状態
- 40代・女性・会社員(デスクワーク中心/自転車で通勤)
- 胃液がこみ上げるような感じ、喉の痛み、食欲が出ない
- 体全体のだるさ
- ふだんは肩こり・腰のケアで、月1回ほど通われている方
お話をうかがうと、思い当たることがありました。自転車通勤で汗をかいたまま出社し、その後は冷房の効いた室内で長時間過ごす。この繰り返しです。
東洋医学的な見立て
舌を見ると白い苔がつき、縁に歯の跡(歯痕)がありました。脈は左側が弱く、お腹に手を当てるとはっきりと冷えていました。
東洋医学では、これらは胃腸(脾胃)の働きが落ちているときによくみられる所見です。汗をかいた体が冷房で急に冷やされると、体の表面だけでなく内臓まで冷えることがあります。胃が冷えて動きが鈍ると、飲食物がうまく下りていかず、こみ上げるような不快感や食欲の低下につながります。
喉の痛みについても、体力が落ちているところに冷えが加わったことが背景にあると考えました。
施術内容
この日は、まずお腹を温めることを優先しました。冷えているお腹に置鍼をしたうえで赤外線をあて、じっくり温めています。
うつ伏せでは、背中にある胃腸に関わるツボへお灸を。首肩の緊張も強かったため、あわせてパルス(低周波)で緩めました。最後に整体で首と骨盤を整えています。
施術の途中でお腹がぐるぐると動く音がしました。冷えて止まっていたものが動きはじめたサインです。
施術後
終了時には「スッキリした」と話され、首の動きも軽くなっていました。喉の痛みについては、悪化するようであれば医療機関の受診をおすすめしています。
この方は2年ほど通われていますが、その間の不調は季節や生活と連動して形を変えてきました。冬は背中、春は花粉、夏は今回のような胃腸。そのときどきで出方は違っても、根っこには「疲れが溜まると胃腸から崩れる」という共通のパターンがあります。定期的に診ていると、こうした傾向が見えてきます。
同じ悩みのある方へ
夏に胃の調子を崩す方は、思っている以上に多いです。試していただきたいのは、次の3つです。
- 汗をかいたら、早めに拭く・着替える:濡れたままの状態が体を冷やします。通勤で汗をかく方は、職場に着いてすぐが分かれ目です
- 冷房の効いた部屋では、お腹周りを冷やさない:薄手の腹巻きやストールを1枚。足元だけでなく、お腹です
- 冷たい飲み物を一気に飲まない:常温をこまめに。胃は温かいほうがよく動きます
なお、胃液の逆流や胸やけが続く場合、体重が減る、便が黒い、飲み込みにくいといった症状があるときは、消化器内科でご相談ください。逆流性食道炎など治療が必要な状態のこともあります。喉の痛みに発熱を伴う場合も同様です。鍼灸は、検査を受けたうえで併用するものとお考えください。
恵比寿鍼灸院ハリステーションでは、完全個室でお一人ずつ施術しています。季節ごとの体調の崩れも、定期メンテナンスの中で整えていくことができます。ご予約・ご相談はLINEまたはWEBから承っております。




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