旅行好き、走りもする。体を動かすことが習慣になっている40代女性が、腰を痛めた原因はヒールでした。
ご来院時の状態
- 40代・女性(ランニングと筋トレが習慣。体力はある方)
- 前かがみになると、腰の中央が痛む
- 骨盤まわりが重だるい
- ふくらはぎが張っている
- 思い当たることを伺うと、「久しぶりに高いヒールを履いた」とのこと
ヒールで腰が痛くなる仕組み
かかとが上がると、体は前に倒れそうになります。倒れないように、腰を反らせてバランスを取る。これが数時間続きます。
そのあいだ、腰の筋肉は縮んだまま緊張し続け、ふくらはぎも短くなったままです。歩いている本人は「疲れたな」としか感じませんが、体は一日中、綱引きをしているような状態になります。
そして翌日や数日後、前かがみになったときに痛む。反らせ続けた腰を、逆方向に曲げようとするからです。
この方は定期的に運動をされるので脚力はあります。それでも痛めた——筋力の問題ではなく、体の使い方が一方向に偏った結果でした。
東洋医学的な見立て
触診では、腰椎の中央(命門と呼ばれるあたり)に硬さと圧痛がはっきりありました。骨盤にも左右差があり、ふくらはぎからハムストリングにかけて張りが続いていました。
「命門」は東洋医学で体を支える力の中心とされる場所です。反り腰が続くと、ここに負担が集中します。
前かがみの症状で特別つかうツボとして、「居髎(きょりょう)」があります。腰痛、股関節の痛み、下半身のしびれやだるさの緩和に効果があります。
場所:骨盤の前側の出っ張り(上前腸骨棘)と、足の付け根の外側の出っ張り(大転子)を結んだ線のほぼ中点、くぼんだ場所にあります。
施術内容
腰と臀部(居髎)を低周波で緩めたうえで、命門付近のポイントにお灸でアプローチしました。ここが要と判断したためです。あわせてハムストリング・ふくらはぎの張りも取り、骨盤の左右差を整えています。
施術後、前かがみの動作で痛みが軽くなったことをご本人が確認されました。
同じ悩みのある方へ
ヒールをやめる必要はありません。履いた日のケアを変えるだけで違います。
- 帰宅後にふくらはぎを伸ばす:壁に手をついて、後ろ足のかかとを床につけたまま20秒。ヒールで縮んだ分を戻します
- 腰を丸める時間をつくる:床に座って膝を抱え、背中を丸めて30秒。反らせ続けた腰を逆方向に
- 高さを1日おきに変える:同じ高さを続けるより、体への負担が分散します
なお、足にしびれがある、力が入らない、じっとしていても痛むといった場合は、整形外科でご相談ください。ヒールとは別の原因が隠れていることがあります。
恵比寿鍼灸院ハリステーションでは、完全個室でお一人ずつ施術しています。ご予約・ご相談はLINEまたはWEBから承っております。




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