朝いちばん、声がかすれている。
長くしゃべった日の夜、声が出にくくなる。
風邪をひいたわけでもないのに、前のように声が通らない。
声を使う仕事をしている方から、こうした相談をいただきます。
2週間以上続く声のかすれは、まず耳鼻咽喉科へ
はじめにお伝えします。声のかすれは、喉の内側を実際に見てもらわないと分からないことがあります。
次の場合は、鍼灸より先に耳鼻咽喉科を受診してください。
- 声のかすれが2週間以上続いている
- だんだん悪くなっている
- 血の混じった痰が出る
- 飲み込みにくさや、食べ物がつかえる感じを伴う
- 首にしこりが触れる
- 息がしにくい、息をするときに音がする
- たばこを吸う習慣がある
※これは受診の目安であり、診断ではありません。判断は医師にゆだねてください。
当院に鍼灸でお越しいただくのは、この確認が済んでからです。
風邪でもないのに、声が出にくい
朝はかすれて、昼から戻る
起きたときがいちばんかすれていて、話しているうちに戻ってくる。このパターンの方が多くいらっしゃいます。
長くしゃべった日の夜だけ出にくい
日中は平気でも、話し続けた日の夜になると声が細くなる。翌朝には戻っている。使った分だけ出てくる、という出方です。
どちらも「声が出ない」わけではなく、出しにくい、通らないという感覚で語られます。
声を使う仕事の方に多く見られます
保育士の方
一日じゅう声を出し、かつ子どもから咳をもらうことが重なります。咳が続けば、そのぶん喉にも、咳をするための体の使い方にも負担がかかります。
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配信・講師・接客の方
長時間、声を出し続ける仕事です。休憩が入りにくく、同じ姿勢が続くことも共通しています。配信をされている方は、一度始めると数時間続くこともあります。
当院が使うツボ
その方の状態によって組み立ては変わりますが、声のかすれでよく使うのが次のツボです。
- 定喘(ていぜん) — 首を前に倒すといちばん出っぱる骨の、すぐ横
- 少商(しょうしょう) — 親指の爪の生え際
- 人中(じんちゅう) — 鼻の下のみぞ
- 巨闕(こけつ) — みぞおち
後ろの2つは、気を張り続けている方に使います。声の出にくさが、喉そのものより先に別のところに出ていることがあるためです。
日中は首の後ろや、みぞおちをカイロなどで温める。シャワーやドライヤーで温めるとツボに良い刺激が加わります。
今日からできること
飴をなめる
いちばん簡単で、すぐできます。なめているあいだ唾液が出るので、喉が乾いたままにならずに済みます。のど飴でなくてもかまいません。
水分は、こまめに
一度にたくさん飲むより、少しずつ回数を分けるほうが喉には向いています。声を使う前と使ったあとに一口ずつ、を習慣にしてみてください。
鍼が初めての方へ
声のかすれでお越しになった方には、喉のまわりに鍼を使うことがあります。ここは正直にお伝えしておきます。
ただし、鍼が苦手な方にはお灸で進めることもできます。声の悩みで来られる方は、喉に何かされることへの不安が強い場合が多いので、どちらで進めるかは必ずご相談してから決めます。
よくあるご質問
Q. 声を使う仕事を休まないと、良くなりませんか?
休むに越したことはありませんが、現実には難しい方がほとんどです。当院では、休む・休まないよりも、声を出したあとに何をするかをお伝えしています。
Q. 鍼は喉に刺すのですか?
喉のまわりに使うことはあります。ただしお灸に置きかえることもできますので、苦手な方は最初にお申し出ください。無理に進めることはありません。
Q. どのくらいの間隔で通えばよいですか?
生活に支障が出ているときは、間隔を空けずにお越しください。落ち着いてくるまでは3日に1度ほど、そこから週1回、隔週、月1回と間隔を空けていく、というのが当院の考え方です。回数や期間は状態によって変わります。
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